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職人という名の魔物

“腕が良い”

“技術に自信あり”

“熟練の技”

“品質はピカイチ”


これは職人の腕の良さを表す言葉としてよく使われる。こうした言葉は良い商品をイメージさせるが、時としてマイナスにも作用する。

私は今日ある看板に惹かれて場末の豆腐屋に立ち寄った。


「まるでプリンのような柔らかさ。スプーンでそっとすくってあげて下さい。あなたのお口をとろけさせます・・・。『おぼろ豆腐一丁120円』」


この看板に私はいちころ!早速立ち寄って買い求めた。


しか〜し


いっぺんに興ざめした。出てきたのは30代ぐらいの店主だったが、私が「この豆腐はどういう食べ方がいいですか?お奨めの料理法は?」と聞いても

「普通でいいですよ!」

「普通???」
「普通って何よ!、どういうこと?」

合点がいかないので再度質問

「普通って醤油をかければいいんですか?」

「いいですよ!」

「他に注意することはないですか?」

「エットね、水を良く切ってください」

「あ、そう。わかりました。じゃあ2丁ちょうだい!」

「ありがとうございました〜」


はい、これでおしまい。

あくまでも私が聞いたから相手は答えただけ。向こうの方からは何も教えてくれない。

おいしい食べ方、旨みの引き出せる料理法などプロだからいろいろ知ってるだろうに・・・

ほんとにガッカリした。これじゃあ豆腐そのものもまずいのでは?とさえ思えてくる。

職人の世界にはこういう例が多い。確かに腕に自信はあるのだが、接客がまるでなっていない。腕一本でお客が集まると思っている。


腕にお客が集まるのではない。腕が良さそうに見えるところに集まるのだ。


この見えるところ、つまり伝わるか伝わらないかが分かれ目

医療機関にも同じようなことが言えるのではないだろうか?

医療機関はそれこそ腕が良くなければ患者にとって命取りになるだけに、患者はより一層慎重さを期す。

だからこそ、医療の側から自らの正しい姿を伝えることを怠ってはならない…


ここでちょっと一服。(^ .^)y-~~~

次の写真を見ていただきたい。あるレストランの玄関先に掛かっていた看板。黒の白抜きの看板!ではない・・・その隣にある赤の小さな文字・・・

職人という名の魔物_d0091249_16525320.jpg

ちょうどお昼過ぎの休憩中に掲げてあった看板で「爆睡中」とある。これが単に「休憩中」とか「準備中」ではおもしろくない。「爆睡中」なら何となく微笑ましい。店主が午前中目一杯働いて、いま身体を休めてるんだろうなあと勝手に想像してしまう。



実はこうした言葉の使い方で伝わる度合いが異なるのだ。普通に伝えていたら言いたいことの半分も伝わらないのに、言葉を変えただけでグッとその真実味が増す。

伝わるか伝わらないか、腕が良いか、味が良いか。これはひとえに、言葉やボディランゲージにかかっている。


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http://www.medical-koho.com/
by yongenso | 2007-02-17 16:56 | 四元重美ブログ


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