つい先日、鹿児島市役所OBの皆さん方を対象に、講演をさせていただきました。タイトルは「病院選びのコツ〜賢い患者になりましょう〜」です。
最近、一段と高齢化が進み、医療費もアップしたために患者の自己負担も上がり、非常に暮らし向きが厳しくなったと感じておられる方がお年寄りを中心に増えているようです。 一方、医療機関も診療報酬のカットなどで経営が厳しくなり、激しい競争環境にさらされています。 こうしたときに賢く勉強し、理論武装した患者が増えることは医療機関にとって好ましくないことでしょうか? 今回参加なさった皆さんは、60代前半から80代に至るまさしく病と隣り合わせの人たちです。この方々は身体のあちこちに悩みを抱え日々暮らしています。その中で、 3ヶ月もするとなぜ転院を迫られるのか? リハビリを長く続けたいのになぜ廃止になったのか? 医療費が高くならないようにどう工夫すればよいか? どうすれば医療費が戻ってくるのか? などなどさまざまな疑問が寄せられました。 皆さんの願いは、“自分の症状や状況に合わせて適切に医療機関を選び、医療費を抑え、より早く社会復帰したい”と言うことです。 ところが、これまで医療機関に関する情報はあまりにも少なかったため、ミスマッチの状況がかなりありました。例えば、乳がんは外科の分野にも関わらず婦人科に行ってみたりとか・・・ そうしたことを少しでも皆さんに知っていただこう、ということでお話しさせていただきました。 また、常日頃病院にかかった場合の基本的なドクターとの接し方などについてもお話ししました。 その趣旨は、最近「医療ミス」や「医療過誤裁判」などのニュースを聞くにつけ、根っこはお互いのコミュニケーション不足にあるのではないかと思うからです。互いの意思疎通が密接にあったならトラブルには発展しないはずです。 医療の世界に限らず、100%などあろうはずがありません。しかし、我々は100%を期待してしまいます。そうしたことを含め、患者側も自分の状況を的確に伝え、ドクターは患者と同じ目線に立ってコミュニケーションを交わすならばきっといい医療ができていくことでしょう。 こうした知恵を私が授けたようなものになるかもしれませんが、医療機関自らがこうした情報を発信し、自らのポジションを明確にするならば地域の評価をガンガン得ていくに違いありません。 だからこそ、厳しい患者の目、地域の目は敵ではなく、自分自身を見つめ直させてくれるありがたい存在、つまり強〜い味方です。 メディカル広報センターのホームページは↓↓↓ http://www.medical-koho.com/
by yongenso
| 2006-11-25 11:42
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