先日津軽三味線の生演奏を聞く機会がありました。しかも目の前で…
知人の店の三周年パーティに呼ばれたときのことです。登場したのは年の頃25〜6歳の青年。今風の若者でおよそ三味線というイメージとはかけ離れているように感じました。 しかし、演奏が始まるや一気に未知の世界に引き込まれていきました。あの細い弦の上をまるでマジシャンのように操るバチさばき、まことに見事です。 あの小さな三味線から放たれる音、これこそ雪深く寒さのつのる津軽の地でたくましく生きる人たちの鼓動といえるんですね。 こうした音楽はまぶたを閉じて聞くに限ります。より想像力がふくらむからです。 「背丈よりも高く積まれた雪」 「凍えるような寒さと地響きを伴う吹雪」、そして 「暖炉で暖かくした部屋で酒を飲む津軽の人情深き人々」 そうしたシーンが目に浮かんでくるのです。これは、テレビとラジオのちがいにも共通しますね。 テレビは見たまんまですが、ラジオは想像力を掻き立ててくれます。そして何より、その描いた情景は“人それぞれちがう”ということです。 最近は、我々が想像だにしなかった事件や事故が頻発しています。これには、想像力、イマジネーションが深く関わっています。 “こうしたらこういう結果になる”という先が見えていないのです。想像力が足りないのです。(私も想像力のなさにいつも悔しい思いをしてますが…) 以前、Back to the future という映画がありましたね。つまり先に未来を描いて、そこから現在何をなすべきかに戻ってきなさいということなんですが、未来がしっかり描かれていれば、さも以前通ってきたような道を今から歩いていくことになるんですね。文字通り未来に帰るわけです。そのためにも必要なのが “想像力” 想像力を働かすためにも「本を読む」「ラジオを聴く」「演劇を見に行く」「絵の展示会に行く」などをどんどんやってみたいものです。 私は、特に森や川などの自然との触れ合いを多くしたいと思っています。
by yongenso
| 2006-11-09 13:26
| 四元重美ブログ
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