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夢と希望が人を元気にする

夢と希望が人を元気にする_d0091249_130735.jpg今マスコミでたびたび話題に取り上げられている夕張市。かつては炭坑の街として隆盛を極めていましたが、石炭の需要低下とともに人口流失がはじまり、一気に財政が悪化して財政再建団体に転落という瀬戸際にたたされています。

かつて、高倉健と倍賞千恵子が主役の「幸せの黄色いハンカチ」の街としても有名になりました。映画の街、夕張メロンの街としても有名でこれを起爆剤に復活を模索したようですが実効性が上がらず、若者がどんどん流出し、子どもの比率が全国の市町村で最低、逆に高齢者比率が全国一という街です。皆さんだったらこの状況をどのように解決されますか?

私は、自治体の衰退はそこに住む住民の心を衰退させかねないということに一番危惧を抱いています。何よりもそこに暮らす人たちが夢と希望を持て、自分たちの街を再生しようと立ち上がらなければ根本的な解決に至らないのではないかと思います。そこで私は次のようなことを考えてみました。

1)年寄りが多い、子どもが少ないというのは弱点でもあるが強みでもある。年寄りは若い人みたいに目一杯身体を動かすことはできないが、特産であるメロンの箱詰めなどはできる。しかも、大きな報酬は必要としないので、健康維持の目的でボランティア感覚でやってもらうためコストが抑えられる。また、この際、給料の一部を自分の孫を含めて未来の夕張の子供基金として積み立ててもらえれば、お年寄りたちの励みになる。

2)年寄りが丹精込めて作った品物であることの証として「夕張のお玉ばあちゃんのメロン」といったネーミングをつけ、お年寄りのメッセージ付きにする。

3)メロンは通年商品ではないため、閑散期向けとして加工品にもっと力を入れる。しかし、全国に似たような加工品があるので「幸せの黄色いハンカチ」のイメージを活用しパッケージをすべて黄色で統一し、市内の神社で祈願済みのパッケージにする。できれば高倉健、倍賞千恵子さんの推薦文が欲しい(無料で!)

4)映画とメロンと年寄りを結びつける。メロンを擬人化したキャラクターを作成し、名前を付ける。このキャラクターに対して全国から名前を募集し、命名式には招待する。当然、応募してくれた人たち全員に優待券付きの案内を送る。

5)夕張の商品を買えば買うほどプレゼントの額がアップするポイント制を導入。プレゼントとして、夕張の映画祭招待、高倉健、倍賞千恵子さんのインタビュービデオ、ポスターなど。

6)空き店舗を活用し、メロンパンをはじめおいしいパン屋さんが多く集まる北海道最大のパン屋街をつくる。幸せの黄色い車による移動販売を行い、販売エリアを広げる。

7)街を出ていった若者に住む場所だけは夕張にしてと言う願いを込め、国の補助金を活用し、活用定住促進住宅の建設を進める。ただ、交通の便が問題となるので、札幌までの足を確保するために企業や夕張出身の有名人や起業家、資産家に協力を依頼し寄付者の名前を冠した格安のジャンボタクシーなどを走らす。

といったところです。どこの自治体もそうですが、何か新しいことを始めようとするときは、最初はみな様子見でほとんどが参加してきません。しかし、どこかうまく行く兆候が出始めると乗り遅れまいとする心理が働き、雪崩を打って住民も参加してきます。

とにもかくにもそこに暮らす人たちの心を焚きつける策が必要なことはいうまでもありません。
by yongenso | 2006-11-06 12:57 | 医業PRのヒント


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