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企業の見本市に出展

私が所属している中小企業経営者団体主催の企業見本市が行われ、私が活動している「マンガプロジェクト」でも出展しました。約30社の出展でしたが、過去のどの見本市よりもにぎわっていたように思います。

というのも、今回の見本市は“東北復興支援”というテーマがあったからです。何事もそうですが、誰かの為に!という目標があればあるほど人間燃えるものがあります。自分の為ではなく、純粋に誰かの役に立てれば!と思えた瞬間、「第二」「第三」の力が発揮できるもののようです。

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今回は、地元の女子高校書道ガールズによる「絆」文字のパフォーマンスやマグロ解体ショーなど演出を凝らし、多くの方々に楽しんで頂けるように企画されました。そのせいか、これまでのどの見本市よりも盛り上がっていました。

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イベントの肝として、


“面白い、わかりやすい、なじみやすい”


といった視点が重要です。お陰でNHKテレビをはじめ2社のニュースに登場しました。

この成功の裏には、実行委員会のメンバーに結構ノリのいい人たちが加わっていたこと、司会者のリードが巧みだったこと、それに何より実行委員長の献身的な働き、事務局のサポートなどいろんな要素が複合的に発揮されたのだろうと思います。


さて、私たちマンガプロジェクトのコーナー、今回は5人の漫画家さんが来てくれて華やかなムードが漂いました。

みなそれぞれに作品を持ち寄り展示、販売をしましたが、何しろ初めての経験ゆえどのようにディスプレイすればよいのか、ポストカードなどの作品にいくら価格を付ければよいのか、など全くの手探り状態でした。でも、彼女たちの懸命の演出により何とか様になっていたように思います。

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今回の見本市を通じて、


“経験を通じて人は成長する”

ということを強く実感しました。他のブースをいろいろ眺めてみますと、立体的な展示や季節感を醸し出したディスプレイ、大きな張りのある声による呼び込み、販売員自体のパフォーマンスなど参考になる点がかなりありました。メンバーも大いに刺激になったようですし、次回の糧にしたいと思います。

また、今後はこのマンガプロジェクトと医療・福祉のコラボレーションを考えていきたいと思っています。漫画を通じてお年寄りのリハビリや意欲の形成などに役立てられないだろうか、というビジョンです。皆さんにご紹介できる日を楽しみにしております。

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# by yongenso | 2011-10-22 19:05 | 四元重美ブログ

患者の立場凝視症候群

人間というのは元来保守的な動物だと思います。出来れば面倒くさいことはしたくない。新しいことに取り組むとなればエネルギーも必要だし、まあ今のままでうまく行っていればそれでいい…。そう考えがちです。

そしてやがて世の中が大きく変化した時に慌てて変化を果たそうとする。しかし、時すでに遅し。世の中は大きく変わってまさに恐竜と同じ運命をたどってしまうことになるのです。

これはある面、致し方のないことかもしれません。人間は高尚な心(精神)を持ってはいますが、同時に肉体というものを持っている。この肉体は


本能として自分を守ろうとする習性


があります。だから新しいことにチャレンジする場合不安な面が大きく感じられ、つい一歩の踏み出しが遅れてしまうのです。

では、どうやったらその習性から抜け出せるのか?これはひとえに


世間を凝視してみる


に尽きるのではないでしょうか。あちこち見て回る、人の話を聞く、そのことによって新しい刺激を受け、そこに危機感を感じ取って動く。そうだと思いました。


実は、先日からある整形外科クリニックに通っています。私はここ1年ほど太もも裏の張りが取れず悩んでおりました。病院や鍼灸治療院、カイロプラクティックなどに通い続けましたがなかなか好転せず悶々としておりました。

そこである知人がこのクリニックを紹介してくれたのです。お陰でまだ20日間しか経っていないのですが、驚くべき成果が表れています。その効果のほどはまた触れるとして、今日はこのクリニックの患者視点の取り組みについていろいろ述べてみたいと思います。


このクリニックの患者さんの多さにまず目を見張りました。リハビリ室はいつ何時行っても常にごった返しています。この人気の高さは治療の成果が早く出るということもあるでしょうが、患者の視点で運営されていることがまず見逃せないでしょう。


1)親しみやすさの演出
まず、ドクターをはじめスタッフの応対が洗練されている印象を強く持ちます。また、院内いたるところにスタッフの似顔絵が貼り出されています。これでグッと親しみやすくなります。例えばサーフィンが好きなスタッフならば波乗りしてる似顔絵になっているのです。海好きの人ならこれだけで話が盛り上がりそうです。

2)花火大会の見物会場としてリハビリ室を提供
鹿児島市で毎年夏の終わりに開催される大きな花火大会があります。その会場からこのクリニックはほど近い場所にあり、花火見物に絶好のロケーションです。そこでこのリハビリ室を開放するというのです。スタッフは当然勤務時間外ですが協力的です。残念ながら予約であっという間に200席埋まったそうですが…

3)いい意味の競争環境
ここのリハビリ室の運営の仕組みがすぐれていることに気づきました。もともと医療機関と言えば大体ドクターが中心にいて、その周りに理学療法士や看護師、事務職員がいるという構図でした。

しかし、ここはすべてが平等、パラレルというかむしろ理学療法士が中心に回っているような印象さえ受けます。その一つが理学療法士の選択制です。

患者は自由に理学療法士を指名できるのです。パブスナックじゃあるまいし医療機関に競争原理を持ち込むなんてと思う向きもあるかもしれませんが、これがスマートな形でスタッフ間の競争意識を高めている訳です。自分に指名がなかったら「どこをどうすれば指名が来るのだろう」と日々の努力につながるはずです。それが結果として患者さんにとってもいい。実にいい仕組みです。

4)NPO法人による社会貢献活動それと特筆すべきこととして、このクリニックでは身体の痛みに対する運動療法の普及などを目的としてNPO法人を運営しています。町内会などの各種団体に対してスタッフを中心に派遣して地域貢献を行っています。

いずれにしても、他社には見られない様々な活動ですが、あくまでも患者、地域にどうやって貢献していくかという視点で考えられていることが好感をよんでいるのではないかと思います。
# by yongenso | 2011-08-21 15:19 | 医業PRのヒント

伝え方劇的向上剤

6回シリーズの演劇の勉強会が昨日終了しました。私自身、演劇は初めての経験で不安と楽しみとが交錯しながらも実りの多い勉強会でした。

私が演劇に興味を持ったのは、講演のスタイルに幅を持たせたかったからです。人に物事が伝わるかどうかについては3つのポイントがあります。

1.おもしろい
2.わかりやすい
3.表現力豊か


の3つです。この3つの中で「表現力豊か」な部分にスタイルは該当しますが、せっかく良い話でもその伝え方が単調、平凡であったならばなかなか伝わりません。もちろん、素材としての内容や話す順序がちぐはぐだとパフォーマンス倒れになってしまいますが、いずれにしてもこの表現力の部分はしっかり磨いておいた方がいいとの想いから演劇を学ぶことにしました。

わずか6回の勉強会ですから、どれほどのことを学べたか疑問ではありますが、演劇の奥深さの一端は垣間見えたような気がします。

演劇の魅力は、その台詞だけではなく、どのような目配り、表情、パフォーマンスをしたら伝わりやすいかにあります。同じ仕草でも声のトーンや強弱、ボディーランゲージ次第で全然異なったものに見えてくるのです。また、まったくちがう人を演じることによって、日々の生活の中に幅が出てくるようなそんな感じもしました。

今回学んだ生徒さんはほとんどが女性で成人男子は私一人でした。生徒さんの中には演劇を経験した方も含まれていましたが、大半はそうではありません。しかし、わずか6回しか学んでいないのに最後の作品発表会では迫真の演技を披露し、私自身グッとこみあげるものがありました。

我われは常に誰かに物事を伝える環境に身を置かれています。それはどんな立場の人にあってもです。医療現場では患者さんに伝える、家族に伝える、職員に伝える、業者に伝える…などです。

医療ミスが起こる原因の一つにコミュニケーション不足が指摘されています。正しく伝わっていたならば防げたであろう事例も多いと思います。今こそもう一度正しく伝える、そして相手にこちらの望むような行動を能動的に取ってもらうためにコミュニケーション力をアップするための工夫をしていきたいものです。
# by yongenso | 2011-07-11 19:55 | 医業PRのヒント

ラジオに出演しました。

先日知人の紹介で、ラジオ(FMさつま)に出演させていただきました。これまでもテレビや新聞に出させていただいたことはあったのですが、生放送ともなればなかなか機会がありませんでした。

この番組は、「笑っていいとも!」の薩摩バージョンみたいなもので、リレー形式で友達を紹介するというものです。ただ、少し異なるのはゲストが二人いるというものです。しかも、その二人はまったくの初対面。この二人とパーソナリティの3人によるトーク番組です。

さて、今回私がお会いしたのは「県下一周駅伝」の鹿児島チームの監督さん。

鹿児島チームと言えば、去年、今年と2連覇したチームです。昨年の高校駅伝で初優勝した鹿児島実業の選手も3名ほど含まれたチーム。来年2月の大会に向けて、もう走り出しているそうです。

この監督さんは、かの瀬古利彦選手(ロサンゼルスオリンピック代表)と一緒に福岡国際マラソンを走り、2時間19分台の記録を持っていらっしゃることもお聞きしました。


どんな方とご一緒するのかなあ~と不安の入り混じった3人のトークでしたが、さほど緊張もせず、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

また、奇遇なことに鹿児島チームに私の女房の遠戚にあたる選手が一人含まれていたことも話の盛り上がるきっかけとなりました。

さて、番組の中で、私が医療界で目指していること、実現したい夢などもたっぷり話させていただきましたが、こうして出来るだけ多くの方に、自分の活動を知ってもらうためのアピールも実行していければと思います。

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# by yongenso | 2011-06-09 10:51 | 四元重美ブログ

想定外と想定内

「東日本大地震」、ちょうど昨日一ヶ月という節目の日を迎えました。一ヶ月を経過したというのにその被害の全容が分からず、しかも、また余震で何人かの命が奪われてしまいました。この一連の出来事を見て自然とは何と非情なんだろうと思わずにはいられません。

また、深刻な問題となっているのが「原発事故」。とうとうレベル7という最悪の設定がなされたようです。「絶対に壊れることはない」、「日本の原発は世界一安心」と謳っていただけにこのショックは計りしれません。早く終息して欲しいと願うばかりです。


ここ鹿児島でも原発の基地が存在するだけに他人事ではありません。

「ここだけは大丈夫」

なんていう言葉が通用しないことがハッキリわかりました。だからこそ我われが次にするべきは、

「ひょっとしたら災害に遭うかもしれない」

そう考えて事前の対策、もし被害にあった場合はどのような手を打つか綿密な綿密なシミュレーションをしておくことが大事なように思います。

さて、今回の災害を通じてよく出てきた言葉が


想定外

という言葉です。

「今度の地震はまったくの想定外の大きさでした」

「あんな津波が来るなんて想定外でした」

「原発の設備が壊れるなんて想定外でした」

私は、この想定外の大きさだったという言葉からは自然そのものに原因を求めている、ある意味責任放棄のような気がしてなりません。


そもそもこの想定外、想定内という言葉、誰が決めたのでしょう。これは『どこか』の『誰か』が決めたのです。自然が決めたわけではない。学者や企業の研究者、自治体の防災担当者、あるいは首長、あるいは政治家の中の誰かが「これぐらいだろう」と決めたのです。

「想定外」は「想定内」

これを私たちは肝に銘ずるべきかもしれません。

「想定外なことが起こりうることを常に想定してすべてを設計する」

つまり、避難訓練を徹底し住民同士情報を共有しておく、防災に強い街づくりを設計しておく、これは50年100年設計といってもいい壮大なプランです。ぜひこの災害対策を他人事ではなく、自分事として捉え予防を図っていきたいものです。

また、今回の災害で命を落とされた方の冥福をお祈りすると同時に、いち早い復興を願うばかりです。そして私自身が出来ること、些細なことでいいから被災地の方を支援したいと思います。

合 掌
# by yongenso | 2011-04-12 13:36 | 四元重美ブログ