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危機を逆手に取る!

今、鹿児島は3月12日の九州新幹線全線開業に向け大きな盛り上がりを見せております。しかし、そこに冷水を浴びせそうなのが「霧島連山・新燃岳」と「桜島」の噴火。

実際、霧島温泉では今回の噴火の影響で何と20,000人のキャンセルが出てしまいました。しかし、鹿児島市、桜島近郊においてはそのような影響は出ておりません。霧島も桜島も噴火警戒レベルは同じ「3」であるにもかかわらずです。


霧島の観光協会の方が言っていました。「霧島の温泉郷は、新燃岳より相当距離が離れており噴火の影響はほとんどない」と。それにもかかわらずキャンセルが後を絶たない。何故なんでしょう?私はこれを


『人間は情報の一側面で判断しがちな生き物である』

と関連しているように感じます。人間はある情報がもたらされるとそれは一部分に過ぎないのに、あたかもそれが全部であるかのように錯覚してしまうクセがあります。そんな事例は過去数多くありました。


古くなりますが、石油ショック時のトイレットペーパー騒動。これは若い方はほとんどご存知ないと思いますが、石油不足に端を発し街のお店からトイレットペーパーがこつ然と姿を消したのです。それはトイレットペーパーが無くなるのではないかという噂からみんなが買い占めに走ったのです。

でも、実態はメーカーの価格吊り上げのための策略だったのです。当時、石油製品で品不足になったものはほとんどありませんでした。それがトイレットペーパーだけが無くなるなんて後からよくよく考えてみるとおかしいことなんですね。

トイレットペーパーにしろ、宿泊のキャンセルにしろ、これにはマスメディアが大きく影響しています。

連日噴火、爆発の様子が流され、灰まみれで掃除に明け暮れる住民の姿、売り物にならなくなってしまった農作物、土石流が押し寄せてくる危険性を語る学者、そうしたニュースを毎日毎日見ていると、霧島全体が危ないのではないかと錯覚してしまうのです。これこそ片面しか見えないという人間のクセが端緒に現れています。

温泉協会の方がいみじくもメディアに対して語っていました。


「安全である霧島の姿も公平に報道してくれ」


と。しかし、これは土台無理な相談です。メディアとは


特殊性をクローズアップするのが仕事

ですから、被害の現状や悲惨さを中心に伝えるのが使命といってもいいでしょう。とすればどうするか?


被害のない安全な街をあえて演出する

以外にないのです。「霧島の元気な面」をマスコミがこぞって取り上げたくなるような面白い、ユニーク、インパクトのある話題を提供するのです。例えば、


・霧島、桜島ともに噴火警戒レベルは同じ3である。そこで同じ3同士で連合艦隊ならぬ連合観隊(観光誘致隊)を結成し首都圏などにPRする。その際の隊長、総司令官は少年ヒーローもののキャラクターにする

・平城遷都1300年祭の向こうを張って「平常泉都(or平常銭湯)1300メートル」を宣言。霧島山の高さを1300メートルに設定し、平常通り営業していますのメッセージを込める

など、マスコミが面白がって取り上げてくれるような話題を提供することです。そうする以外にマスコミがニュースに取り上げてくれることはありません。いくら声高に
別の側面を取り上げてくれと言っても無理なのです。


我われが出来ることは

「一面だけでなく二面性、多面性を見る」

と同時に


危機を逆手にとった発想

以外にありません。
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by yongenso | 2011-02-17 21:20 | 四元重美ブログ