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マイスター制度

ある紳士服チェーンが販売員のプロを養成するための社内資格を推奨している。「スタイリスト」と呼ばれるこの資格は、顧客毎に最適な商品の組み合わせを提案できるプロを養成し、特定の販売員目当てで来店する固定客を増やそうという狙い。

この資格は、色彩やファッション用語に関する知識を問う筆記試験と、ロールプレイング形式の実技試験からなっている。こうした制度を社内に根付かせることで社員の志気も上がり活性化につながるだろうと私は予測している。

では、これを医療機関に当てはめた場合どのように考えられるか?

文字通り、医療機関は専門職の集まりである。医師、看護師、検査技師、薬剤師、理学療法士etc.


「私は既にプロなんだから何で今さら!」


と思われる向きもあるだろうが、医療の専門資格は、その仕事を遂行していく上で必要欠くべからざるものであって、対患者(顧客)との関係、コミュニケーションを高めていく観点から見ると別物だ。

だからといって、個別の医療機関でこのような資格を持たせる仕組みは難しい。ここは、医師会など業界全体での取り組みが必要ではないか?

これまで、医療機関はその専門性が際だっていたがために患者に対して情報を事細かに公開してこなかった。それが、最近の情報流通のインフラ整備と、国民自体の意識変化に伴って情報の公開を強く求められるようになってきている。

昨今、たびたびマスコミなどで報道される医療ミスも、


医療者と患者間のコミュニケーション不足


が影響していることは否めない。今こそ医療者と患者の間におけるコミュニケーションのレベル向上が必要なときだ。

業界こぞって医療の専門職を対象に「コミュニケーション」能力向上のための取り組み、接客を中心とした資格、認定制度を設けてはいかがだろうか
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by yongenso | 2006-11-30 09:03 | 医業PRのヒント

賢い患者は果たして医療機関の敵か?

d0091249_10465490.jpgつい先日、鹿児島市役所OBの皆さん方を対象に、講演をさせていただきました。タイトルは「病院選びのコツ〜賢い患者になりましょう〜」です。

最近、一段と高齢化が進み、医療費もアップしたために患者の自己負担も上がり、非常に暮らし向きが厳しくなったと感じておられる方がお年寄りを中心に増えているようです。

一方、医療機関も診療報酬のカットなどで経営が厳しくなり、激しい競争環境にさらされています。

こうしたときに賢く勉強し、理論武装した患者が増えることは医療機関にとって好ましくないことでしょうか?

今回参加なさった皆さんは、60代前半から80代に至るまさしく病と隣り合わせの人たちです。この方々は身体のあちこちに悩みを抱え日々暮らしています。その中で、

3ヶ月もするとなぜ転院を迫られるのか?

リハビリを長く続けたいのになぜ廃止になったのか?

医療費が高くならないようにどう工夫すればよいか?

どうすれば医療費が戻ってくるのか?

などなどさまざまな疑問が寄せられました。

皆さんの願いは、“自分の症状や状況に合わせて適切に医療機関を選び、医療費を抑え、より早く社会復帰したい”と言うことです。

ところが、これまで医療機関に関する情報はあまりにも少なかったため、ミスマッチの状況がかなりありました。例えば、乳がんは外科の分野にも関わらず婦人科に行ってみたりとか・・・

そうしたことを少しでも皆さんに知っていただこう、ということでお話しさせていただきました。

また、常日頃病院にかかった場合の基本的なドクターとの接し方などについてもお話ししました。

その趣旨は、最近「医療ミス」や「医療過誤裁判」などのニュースを聞くにつけ、根っこはお互いのコミュニケーション不足にあるのではないかと思うからです。互いの意思疎通が密接にあったならトラブルには発展しないはずです。

医療の世界に限らず、100%などあろうはずがありません。しかし、我々は100%を期待してしまいます。そうしたことを含め、患者側も自分の状況を的確に伝え、ドクターは患者と同じ目線に立ってコミュニケーションを交わすならばきっといい医療ができていくことでしょう。

こうした知恵を私が授けたようなものになるかもしれませんが、医療機関自らがこうした情報を発信し、自らのポジションを明確にするならば地域の評価をガンガン得ていくに違いありません。

だからこそ、厳しい患者の目、地域の目は敵ではなく、自分自身を見つめ直させてくれるありがたい存在、つまり強〜い味方です。

メディカル広報センターのホームページは↓↓↓
http://www.medical-koho.com/
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by yongenso | 2006-11-25 11:42 | 医業PRのヒント

ついに私も前科一犯?

私の知人がこのほど出資法違反で逮捕された。何でも一定金額を出資すると1年後には10倍になって戻って来るという話。こうした類の話はそれこそ世の中にあふれてる。

たまたま街を歩いていたらもと広告代理店当時の後輩にばったり出会った。それから酒を飲むこと3時間。ニコニコ笑顔で顔の相は良く、仕事、お金、家庭すべてに対する考え方で共通する部分があり意気投合。

しばらくしてからこの投資話で自分自身も結構儲かったから私にもどうかという話。

しかし、3時間聞いてもどうも良く分からない。ましてや酒も入っていることだし、私もどこか上の空。それで改めて後日喫茶店で詳しく話を聞くことに!そこでようやく分かりました。どういう仕組みかが…。

私は、その10倍になる根拠を徹底して聞いた。どうやら外国で観光プロジェクトや企業売買に絡む投資で利益を得てそれを還元するというからくり。しかし、どう考えても10倍にと言う話はまゆつばもの。

仮に一万人会員が集まるとそれこそ何百億というキャッシュを一年間でひねり出さなければならない。そうしたビジネスが長く続くわけがないし、夢物語だ。しかし、彼女は「いえ、このシステムは他とはまったく違うんです。」の一点張り。

もちろん私だって楽して儲かりたい。しかし、それはあくまで身体を楽させたいだけの話であり、「仕組みを作る」「ネットワークを形成する」「商品を作る」「お客をつくる」こうしたことには誰よりも情熱と時間を投入し、人より多く働かなくてはいけない。

その考え方の違いからあっさりとお断りした。

短期で儲かろうという図式には「お客良し、社会良し、そして我も良し」の三方良しの理念は一切見えない!事業には、この精神がないと短期的には儲かるが、やがて必ずお客、社会から手痛いしっぺ返しがやってくる。

私がこんな話しに乗っかっていたら前科一犯となり、今ごろは温かいご飯ではなくて、冷たい飯を喰らっていたことになったかも…ああ、くわばらくわばら

広告マンとして、企画マンとしてとても優秀な女性だっただけに実に残念だ。
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by yongenso | 2006-11-17 20:20 | 四元重美ブログ

52歳が年甲斐もなく真夜中に大泣きした日

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d0091249_1933458.jpg先日友人とスナックに行きました。50代のマスターが一人で経営しているんですが、思わず感激しちゃいました。それは私を30年前の青春時代にタイムスリップさせてくれたからです。

ここのマスターは昭和40年代から50年代にかけてのレコードをそれこそものすごい数収集しているんですね。ヒット曲はもちろん、かなりレアに近い曲まで…。

そこで私はゲームを始めました。これはきっと無いだろうと思える曲を私がリクエストするのですが、それがものの見事に裏切られます。マスターはすべて私のリクエストに答えてくれました。(例えば、安達明の「女学生」、石橋正次の「鉄橋を渡ると君の家が見える」etc.これらは50代でなければほとんど知らない…)

また、何より私が感激したのは、全て当時のままのジャケットが保存されていたことです。そこで思わずジャケットを携帯カメラで撮影した次第。何より当時の歌手の顔やファッションや髪型などを見ることができたのが嬉しかったですね。

今ではCD,MDあるいはネットからのダウンロードなど音楽を楽しむ環境も多様化していますが、我われの青春時代は文字通りレコード。そのレコードとなるとなかなか今では聞くことはかないません。カラオケメーカーならいざ知らず、一介のスナックのマスターがそこまで揃えるのは並大抵のことではなかったでしょう。

あのレコード針の「ジリッジリッ」というアナログ音にもしびれますね。クリアな音、迫力ある音、臨場感の感じられる音がごく当たり前になっている時代からしてみると雑音と取られかねませんが、逆にそれがノスタルジックを感じさせてくるのです。

思わず感激した私は、なつかしの曲に浸りたい親父たちを集めて楽しむ会を開きたいなと思ったほどです。世の中、テクノロジーはどんどん進歩していきます。しかし、それとはまったく逆のアナログに思いを馳せる人々もかなりいるのも事実です。
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by yongenso | 2006-11-13 19:36 | 四元重美ブログ

未来へ帰れ!

d0091249_12404253.jpg先日津軽三味線の生演奏を聞く機会がありました。しかも目の前で…

知人の店の三周年パーティに呼ばれたときのことです。登場したのは年の頃25〜6歳の青年。今風の若者でおよそ三味線というイメージとはかけ離れているように感じました。

しかし、演奏が始まるや一気に未知の世界に引き込まれていきました。あの細い弦の上をまるでマジシャンのように操るバチさばき、まことに見事です。

あの小さな三味線から放たれる音、これこそ雪深く寒さのつのる津軽の地でたくましく生きる人たちの鼓動といえるんですね。

こうした音楽はまぶたを閉じて聞くに限ります。より想像力がふくらむからです。

「背丈よりも高く積まれた雪」

「凍えるような寒さと地響きを伴う吹雪」、そして

「暖炉で暖かくした部屋で酒を飲む津軽の人情深き人々」

そうしたシーンが目に浮かんでくるのです。これは、テレビとラジオのちがいにも共通しますね。

テレビは見たまんまですが、ラジオは想像力を掻き立ててくれます。そして何より、その描いた情景は“人それぞれちがう”ということです。

最近は、我々が想像だにしなかった事件や事故が頻発しています。これには、想像力、イマジネーションが深く関わっています。

“こうしたらこういう結果になる”という先が見えていないのです。想像力が足りないのです。(私も想像力のなさにいつも悔しい思いをしてますが…)

以前、Back to the future という映画がありましたね。つまり先に未来を描いて、そこから現在何をなすべきかに戻ってきなさいということなんですが、未来がしっかり描かれていれば、さも以前通ってきたような道を今から歩いていくことになるんですね。文字通り未来に帰るわけです。そのためにも必要なのが

“想像力”

想像力を働かすためにも「本を読む」「ラジオを聴く」「演劇を見に行く」「絵の展示会に行く」などをどんどんやってみたいものです。

私は、特に森や川などの自然との触れ合いを多くしたいと思っています。
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by yongenso | 2006-11-09 13:26 | 四元重美ブログ

夢と希望が人を元気にする

d0091249_130735.jpg今マスコミでたびたび話題に取り上げられている夕張市。かつては炭坑の街として隆盛を極めていましたが、石炭の需要低下とともに人口流失がはじまり、一気に財政が悪化して財政再建団体に転落という瀬戸際にたたされています。

かつて、高倉健と倍賞千恵子が主役の「幸せの黄色いハンカチ」の街としても有名になりました。映画の街、夕張メロンの街としても有名でこれを起爆剤に復活を模索したようですが実効性が上がらず、若者がどんどん流出し、子どもの比率が全国の市町村で最低、逆に高齢者比率が全国一という街です。皆さんだったらこの状況をどのように解決されますか?

私は、自治体の衰退はそこに住む住民の心を衰退させかねないということに一番危惧を抱いています。何よりもそこに暮らす人たちが夢と希望を持て、自分たちの街を再生しようと立ち上がらなければ根本的な解決に至らないのではないかと思います。そこで私は次のようなことを考えてみました。

1)年寄りが多い、子どもが少ないというのは弱点でもあるが強みでもある。年寄りは若い人みたいに目一杯身体を動かすことはできないが、特産であるメロンの箱詰めなどはできる。しかも、大きな報酬は必要としないので、健康維持の目的でボランティア感覚でやってもらうためコストが抑えられる。また、この際、給料の一部を自分の孫を含めて未来の夕張の子供基金として積み立ててもらえれば、お年寄りたちの励みになる。

2)年寄りが丹精込めて作った品物であることの証として「夕張のお玉ばあちゃんのメロン」といったネーミングをつけ、お年寄りのメッセージ付きにする。

3)メロンは通年商品ではないため、閑散期向けとして加工品にもっと力を入れる。しかし、全国に似たような加工品があるので「幸せの黄色いハンカチ」のイメージを活用しパッケージをすべて黄色で統一し、市内の神社で祈願済みのパッケージにする。できれば高倉健、倍賞千恵子さんの推薦文が欲しい(無料で!)

4)映画とメロンと年寄りを結びつける。メロンを擬人化したキャラクターを作成し、名前を付ける。このキャラクターに対して全国から名前を募集し、命名式には招待する。当然、応募してくれた人たち全員に優待券付きの案内を送る。

5)夕張の商品を買えば買うほどプレゼントの額がアップするポイント制を導入。プレゼントとして、夕張の映画祭招待、高倉健、倍賞千恵子さんのインタビュービデオ、ポスターなど。

6)空き店舗を活用し、メロンパンをはじめおいしいパン屋さんが多く集まる北海道最大のパン屋街をつくる。幸せの黄色い車による移動販売を行い、販売エリアを広げる。

7)街を出ていった若者に住む場所だけは夕張にしてと言う願いを込め、国の補助金を活用し、活用定住促進住宅の建設を進める。ただ、交通の便が問題となるので、札幌までの足を確保するために企業や夕張出身の有名人や起業家、資産家に協力を依頼し寄付者の名前を冠した格安のジャンボタクシーなどを走らす。

といったところです。どこの自治体もそうですが、何か新しいことを始めようとするときは、最初はみな様子見でほとんどが参加してきません。しかし、どこかうまく行く兆候が出始めると乗り遅れまいとする心理が働き、雪崩を打って住民も参加してきます。

とにもかくにもそこに暮らす人たちの心を焚きつける策が必要なことはいうまでもありません。
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by yongenso | 2006-11-06 12:57 | 医業PRのヒント

地域を味方につける

d0091249_14395090.gif東京の下町神田に「神田雑学大学」というのがあります。これは、街の有志が集まって、文字通り互いの雑学を持ち寄って刺激し合おう、下町文化を継承していこうという趣旨で結成されたNPO法人(民間団体)で、ほとんどが手弁当(講師も受講料も会場料も無料)で運営されている団体です。

このほど栄えある設立5周年を記念して“雑学博士”第一号が誕生し、その学位授与式が行われました。角帽姿の記念写真贈呈もあり、かなり本格的なようですね。

定期的に講演会や勉強会なども開催しています。講師は雑学王を自認する町の人やつながりのある人らを発掘していますが、テーマもなかなかユニークです。「織田信長・家系と家族の謎」「ボルネオの野生生物」「オセロゲームのあれこれ」などなど、わくわくさせてくれるテーマでほぼ毎週開催しています。

また、これらとならんでユニークなのが

「江戸ソバリエ」認定講座


そばのソムリエで「ソバリエ」


今では、ソバリエ認定者同士が交流し合うソバリエサークルもでき、地域交流に一役買っているのです。団塊の世代が大量に地域に還り、また高齢化が一段と進んでいる現在、人と人がふれ合って楽しく時を過ごすことによって心身の健康を目指すという傾向が今後はどんどん増えていくことでしょう。

ではこれを医療機関に置き換えて考えてみるとどうでしょう。

医療機関が単独でやるには負担が重いかも知れませんが、できれば医師会あたりでもっともっと住民の理解を得るためにも“病院検定”などを企画してみてはどうでしょうか?

以前よりどうしても住民と医療機関の間には溝があると言われてきました。そこで「医療制度、保険制度の仕組み」「高額療養費の助成ほか行政の施策」あるいは病院に勤務する専門職の役割などについてもっともっと住民に理解していただくための「検定」試験など実施する価値はあるのではと思いますがいかがですか?

今、あちこちの県で自分の生まれた故郷のことをもっと知ろうという趣旨で検定試験ばやりですね。この病院版と言ってもいいのですが、こうしたイベントを通して住民と医療機関がもっともっと近い関係になれば医療訴訟なども減ってくるやも知れません。

医療訴訟は互いのコミュニケーション不足が根底にあります。

同じ現象でも互いの信頼関係が成り立っていればおかしな方向には行かないはずです。そうした観点からも、もっともっと普段から交流が図っていけるような行いが必要ではないかと思うのですが……

こうした、イベントや広報活動について、当社発行の広報マニュアルで基本的な考え方などを解説しています。ご興味のある方は↓を覗いてみて下さい。

http://www.medical-koho.com/sub02.htm
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by yongenso | 2006-11-02 14:28 | 医業PRのヒント