大手スーパーが期間限定で販売した「ニコニコかにちらし寿司」が結構評判を得たそうです。この弁当はカニやいくらなどの具材でカニがほほえんでいる様子を表現したものですが、この弁当を作ったのは、顧客サービス向上を目的として接客やあいさつが優れた従業員を表彰する「笑顔大賞」を設けたことが出発点となっています。173の店舗で展開したのですが、ウインクしたり、大笑いしたりと盛りつけは店によって工夫されており、社員の遊び心をくすぐっているようです。 今後は寿司に描く笑顔のデザインコンペなども企画しているようですが、遊び心というのは売り場には欠かせない要素です。 では、こうした企画を医療現場に置き換えてみた場合どうでしょう。 医療現場は痛みを抱えた人がやってくる場所だからおちゃらけた企画は無理だよ! という声が起こりがちですが、視点をちょっと変えてみましょう。 「笑いは治癒力を高める」ということは周知の事実です。そこでさまざまな取り組みに「笑い」を組み込んでいくのです。免疫強化力プロジェクトと題して、血糖値低下実験、心拍数測定会などもやってはどうでしょう。まだ医学的に完璧に証明されたわけではないにしろ、おおよそ感覚的にはみな納得しているはずです。 また、小児科であれば 笑顔で満たされた子どもたちを見るのが私たちの願いというモットーで、治療が終わった段階でスナップ写真を撮り溜めておき、院内に掲示する、親子で笑顔になれるユーモラスな絵本などをいっぱい揃える(地域で一番と言われるぐらいのボリュームで) 高齢者の多い病院であれば、大学などによくある落語研究会(落研)を呼んで落語を聞く。彼らは自らの発表の場を求めていますので、交渉すれば喜んでボランティアを務めてくれます。入院施設であればデイルームなどでお笑いのビデオを流すこともいいでしょう。 歯科医院であれば理想的笑顔の基となる口角を上げるレッスンをするのも手です。 いずれにしろ、院のスタンスとして「笑顔に包まれた病院」「笑い声の絶えない病院」「免疫力をアップしてくれる病院」を掲げることによって患者さんが共感を覚えてくれることにつながります。これからは、 治療の実績のみならず、コミュニケーションの実績が問われる時代、患者さんの共感を得ていく時代 です。
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