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地域を味方につける

地域を味方につける_d0091249_14395090.gif東京の下町神田に「神田雑学大学」というのがあります。これは、街の有志が集まって、文字通り互いの雑学を持ち寄って刺激し合おう、下町文化を継承していこうという趣旨で結成されたNPO法人(民間団体)で、ほとんどが手弁当(講師も受講料も会場料も無料)で運営されている団体です。

このほど栄えある設立5周年を記念して“雑学博士”第一号が誕生し、その学位授与式が行われました。角帽姿の記念写真贈呈もあり、かなり本格的なようですね。

定期的に講演会や勉強会なども開催しています。講師は雑学王を自認する町の人やつながりのある人らを発掘していますが、テーマもなかなかユニークです。「織田信長・家系と家族の謎」「ボルネオの野生生物」「オセロゲームのあれこれ」などなど、わくわくさせてくれるテーマでほぼ毎週開催しています。

また、これらとならんでユニークなのが

「江戸ソバリエ」認定講座


そばのソムリエで「ソバリエ」


今では、ソバリエ認定者同士が交流し合うソバリエサークルもでき、地域交流に一役買っているのです。団塊の世代が大量に地域に還り、また高齢化が一段と進んでいる現在、人と人がふれ合って楽しく時を過ごすことによって心身の健康を目指すという傾向が今後はどんどん増えていくことでしょう。

ではこれを医療機関に置き換えて考えてみるとどうでしょう。

医療機関が単独でやるには負担が重いかも知れませんが、できれば医師会あたりでもっともっと住民の理解を得るためにも“病院検定”などを企画してみてはどうでしょうか?

以前よりどうしても住民と医療機関の間には溝があると言われてきました。そこで「医療制度、保険制度の仕組み」「高額療養費の助成ほか行政の施策」あるいは病院に勤務する専門職の役割などについてもっともっと住民に理解していただくための「検定」試験など実施する価値はあるのではと思いますがいかがですか?

今、あちこちの県で自分の生まれた故郷のことをもっと知ろうという趣旨で検定試験ばやりですね。この病院版と言ってもいいのですが、こうしたイベントを通して住民と医療機関がもっともっと近い関係になれば医療訴訟なども減ってくるやも知れません。

医療訴訟は互いのコミュニケーション不足が根底にあります。

同じ現象でも互いの信頼関係が成り立っていればおかしな方向には行かないはずです。そうした観点からも、もっともっと普段から交流が図っていけるような行いが必要ではないかと思うのですが……

こうした、イベントや広報活動について、当社発行の広報マニュアルで基本的な考え方などを解説しています。ご興味のある方は↓を覗いてみて下さい。

http://www.medical-koho.com/sub02.htm
by yongenso | 2006-11-02 14:28 | 医業PRのヒント


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