平凡×平凡×平凡=非凡

今日は私の所属する経営者の会で、昨年暮れの全国高校駅伝で初優勝した鹿児島実業高校陸上部、上岡貞則監督の講演を聞く機会がありました。今注目の人物だけに約200人の聴衆が集まりました。

訥々とした語り口ながらその一言一言が心に染み入る、実に深い話でした。ひとつの物事を成し遂げた人・実践者ならではの多くの示唆があり涙なしでは聞けない話でした。

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今度の優勝は史上初の快挙といってもいいような価値ある優勝です。過去多くの優勝チームがアフリカからの留学生や他県の有望選手を集めて勝った優勝、つまり借り物だったのです。しかし、今度は純粋に鹿児島出身者だけのチームです。それだけに価値あるものだと言えます。


今日の講話から人を育てることの基本を学んだように思います。高校生を育てるということと、社員を育てることとは同義語です。年齢が異なるだけで同じ人間なのだということを実感させられました。

私たちは、大きなことを成し遂げたその裏にはどうやって記録を伸ばしたのか、どんな鍛錬、どんな指導をやったのかといった物理的なことを考えがちです。しかし、上岡監督が優勝を成し遂げた秘訣として挙げられたのは


「特別なことは何もしていない、ただ基本に忠実だっただけですよ」

という、いささか拍子抜けするような切り出し方でした。しかし、その基本が何より大事だということを後々私たちは知らされるのです。上岡監督がそして何よりも強調されたのが


「心のあり方」

ということでした。つまり、選手の日常生活のあり方に伸びるか伸びないかの分岐点があるというのです。

「呼ばれたら返事をする」
「大きな声であいさつする」
「あいさつする際は立ち止まる」
「履物を揃える」

こうした、日常生活のごくありふれた当たり前の行いで伸びるかどうかが分かるというのです。

よく“チームワークの勝利”という事が言われます。しかし、そのチームワークとは何か?やはり


「心が揃う」

ということに他ならないと思います。心が揃っているかどうかは寮生活、合宿生活を送っている選手たちの日々の行いに現れます。1年365日、1日の休みもなく朝5時起床して練習をするのだそうですが、それが寸分の狂いもなくビシッと揃う。これこそが強いチームのチームワークではないでしょうか。

また、上岡監督は心を育てるに加え「食を育てる」ことの大切さも説かれました。好き嫌いをする選手は記録が伸びない、好き嫌いは人間関係そのものです。

駅伝は人なり、経営も人なり、国家も人なり。

あくまでも基本(平凡なこと)を忠実にコツコツ積み上げること以外に非凡の道はないのです。
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by yongenso | 2011-03-04 14:52 | 四元重美ブログ


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