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リーダーシップ強化剤 『こまめさ、気配り』

今日は私が所属しているある経営者団体での出来事をご紹介します。私が所属するその団体には約100名の会員がいるのですが、ここ1~2年会勢がやや停滞していました。新入会員はほとんどなく、退会者ばかりが多いのです。

今のご時勢を考えればやむを得ないのでしょうが、しかし、会員が減っていくというのは会社で言えばお客の数が減っていくに等しいわけですから由々しき事態です。

会社でも親睦団体でも仲間が減るというのは何としても避けなければならないのです。しかし、会勢を回復するといってもこれといって我々に妙策があったわけではありません。また、私自身も積極的に勧誘活動をやっていませんでした。


しかし、


退潮気味だったその会がある一人の女性の登場でガラリとムードが変わったのです。その女性は60歳代の方で古くからの会員です。しかし、ほとんど顔を見せることはありませんでした。

たまたま今年度の役員改選があり、役員の引き受け手がなく、ある意味しかたなくその女性に白羽の矢を立てたのですが、そこからがドラマの始まりです。

それからわずか2カ月余り、アッという間に会のムードが盛り上がり新入会員が増えてきました。また、週一回の定例会の出席者が12~3名だったものが最近では20名を超えることもしばしば。しかも、若い会員さん、女性の会員さんが増えたことにより明るく華やかなムードが漂ってきました。

こうなってくると他の会員さんも刺激を受けて会員勧誘活動に精を出し始めたのです。ついこの間までは腰が重かった人たちまでが・・・。人間なにかキッカケがあればこうも変わるんですね。

この女性は、自ら進んで知り合いにどんどん声を掛け、また、会の終了後には必ず食事会をセットし、とにかくこまめに声をかけるのです。「来週もおいで下さいね」と念押しをする熱の入れようです。


人を動かすにはこの


こまめさ、気配り


が欠かせません。人は目標に対していきなり大きなことにチャレンジしようとしますが、決してそうではなくてこの女性のような

地道な声掛け、平凡なことの積み重ねこそが大事


なのです。この女性は、いわゆる


「あげまん」


ある大手企業の社長夫人として鳴らした方で人の心の機微に通じた方です。その大手企業もこの奥さんがあってはじめて成長、成功したのではないか、奥さんの内助の功があったればこそだったと後で聞かされました。

いずれにしても組織というのはたった一人のリーダーでいかようにも変わる、ということをつくづく思い知らされています。
by yongenso | 2009-11-11 11:11 | 四元重美ブログ


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